コーポ啓21号室~偽コンビクトの日々戯言

50歳を過ぎてもまだまだぼやくぜ

メモリー

今、有明コロシアムで、みちプロの記念興行が終わったようです。何とかメインはテレビで観ることができました。
メインのサスケVSデルフィンは、残念ながらハッピーエンドにはならなかったようです。10年前に、あのマッハランドで繰り広げられた素晴らしい試合とはまるで違っていました。残念ながらスイングしていない試合でした。でも、プロレスの試合を見ているとは思えない、なんともいえない不思議な気持ちにさせられてしまいました。

私は、サスケとデルフィンがリングの上で合間見えている、その風景があればきっと満足だったのでしょう。

10年前のあの夜空に打ち上げられた花火を、私は今でもはっきりと思い出すことができます。プロレスなどほとんど見なかった私には本当にカルチャーショックな一夜でした。本当に魔法をかけられたような一夜でした。私の今は、間違いなくあの一試合で捻じ曲げられてしまったとも思うのです。今、あのときの主役であるサスケとデルフィンはもう一線の選手ではないけど、私にとっては非常に思い入れのあるレスラーなのです。二人が袂を分かってからというもの、みちプロは本当に寂しい団体になってしまいました。いつかこの二人がまた同じリングに上がることがあればいいなぁ、と思いつづけていました。

試合後、サスケとデルフィンは和解の握手などしませんでした。それが非常にリアリティがあって、寂しい気持ちにもさせられましたが、人間なんて、そう簡単にわだかまりを吹っ切れるもんじゃない、それを改めて示されたような。確かに「メモリー」だけがある試合でした。後につながるものではなく。でも、それでいいのでしょう。私たちもきっとそういう風にして生きているのだから。時が解決するかもしれないし、しないかもしれない。けれど、とりあえず区切りはついた。それでいいと思います。たかがプロレスですが、そんなことを思いました。

コメントもなんか切ないね…。http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/200311/02/a08.html