コーポ啓21号室~偽コンビクトの日々戯言

50歳を過ぎてもまだまだぼやくぜ

When she no longer needs you

ビートルズのアルバムのことについて書いてみようと思う。
ベストや編集盤、シングル集などを除くと、オフィシャルでリリースされたオリジナルアルバムは全部で13枚になる。すでに解散したバンドなので、ストーンズみたいに際限なくアルバムがないから、頑張れば全部買えたりする。で、よく
「この中でどれが一番お勧めのアルバムか?」
なんて聞かれたりすることがある。まぁ、全然聞いたことない人にいきなり「sgt pepper's〜」とか「the beatles」を薦めてもまずいい印象は持たないので、ちょっと考えてしまう。結構その人がそれまで聞いてきた音楽によって、入りやすい入り口が決まってしまうようなことが多いのです。
日本の人が持っているビートルズのイメージは、「♪she loves you〜〜yeah〜yeah〜yeah〜♪」とか能天気に歌っているバンド、もしくは「♪let it be〜let it be〜♪」とかってポールがしっとり歌うバラードのバンド、というのが多い気がします。私が初めてちゃんと聴いたビートルズのアルバムは、上記の絶対分かりにくいアルバム「the beatles」だったので、そういうイメージは持たずにビートルズに入りました。このアルバムにおけるイメージは「へヴィな音楽を奏でるロックンロールバンド」というものでした。だから「she loves you」や「let it be」などの分かりやすい曲は今でもあまり好きではなかったりします。

以前、ビートルズを知らない人に「なんか貸して」と言われて「abbey road」をいきなり貸してみたら、そのあまりの完成度の高さに感動されたことがあります。それまで持っていたビートルズの漠然としたイメージが完全にひっくり返されたようでした。また、「revolver」でハマった人もいました。この難しいアルバムでハマるというのもすごいと思いますが、このアルバムは通の人には非常に評価が高いので、なんとなく本質を突いているような気もします。

だから私は、「お勧めのアルバムは?」と聞かれても困っちゃうけど、とりあえず、その人に合いそうなのをつどつどにセレクトしているわけです。ベストの「beatles1」や赤盤青盤さえも、完全なベストとはいえないです。自分の好きなアルバムは?というのなら答えられるんだけどなぁ。

麻原彰晃、もう風前のともし火。