コーポ啓21号室~偽コンビクトの日々戯言

50歳を過ぎてもまだまだぼやくぜ

面構えが違う

昨日のボクシング、なかなか面白かったね。ユーリ阿久井政悟選手は以前からとても気になっていて今回は大いに期待していたんだけど、冷静に考えたらだいぶ不利かなと予想していたんだよね。足を使って変則的なスタイルのダラキアンとは決定的に相性が悪いと思って。自分のペースで試合をすることができずに翻弄されるのではと思ってたんだよね。ところがところが。基本に忠実にジャブから右ストレートを丁寧に丁寧に繰り出して、ずっと冷静に試合を運んでいたのには感心した。思えばリングネームの元となっているユーリ・アルバチャコフも基本を極限まで磨き上げたような強い選手だった。そういえばユーリも右ストレートがフィニッシュブローだった。そう考えるとやっぱりユーリ阿久井政悟選手は本家ユーリに似た選手なんだよな。顔が似ているだけじゃないよね。

現代ボクシングの採点法ではもしかするとダラキアンの勝ちかな、とも思ったが判定はユーリ阿久井に。両者ともクリーンヒットが少ない試合だったので、終始前に出続けた攻勢点を取ってもらえたようだ。次の防衛戦も期待してしまうな。次得意の右ストレートでKO勝ちを期待しよう。


www.youtube.com

 

メインの拳四朗は激闘だったね。あれだけ苦戦してもきっちり勝利をもぎ取るのはやはり強いチャンピオンならでは。最後2Rのアウトボクシングへの切り替えは見事の一言。スタートから打ち合わなければもっと楽に勝てていたかもしれない。体格の差を生かしてポイントアウトするのが拳四朗の本来のスタイルだと思っている。これまでは強すぎるが故に判定じゃなくて倒してしまってたけど、今回の相手は強かったね。打ち合いでは圧倒できなかった。

お互い疲れた最終盤に本来のボクシングでしっかりポイントをピックアップしたのが実力の証明になったと思う。強いよ、拳四朗は。

 

ま、天心はまた次頑張れ、ってことで。