コーポ啓21号室~偽コンビクトの日々戯言

50歳を過ぎてもまだまだぼやくぜ

平成5年

それにしても体にカビが生えるんではないかと思うくらい毎日雨だ。しばらく太陽を見ていない気がする。気が滅入るね。

 

こんなに雨続きだと、昔日本中が米不足に陥った93年を思い出してしまう。あの時、大学三年だったな。今も昔もいい物を食っていないワタシは、毎日農学部食堂でカレーを食っていたのだが大して不満にも思っていなかった。タイ米だろうがなんだろうが、値上げされるほうがよっぽど嫌だった。世の中が狂ったみたいにタイ米の悪口を言い、またおいしく食べる方法なんて特集が毎日テレビで流れた。なんかとってもうざったかった。今のクソガキどもが平気で口にする「ウザイ」とは違う。世の中みんなそんな毎日いいもん食ってんのかよ、ってちょっと僻みもあったかもなぁ。一億層上流階級かよ、なんて。

だから食に困ったなんて記憶はまったくない。寒かったことはなんとなく覚えているが。若い頃、天気がどうだったかなんてことはどうでもいいことなのであまり深くは覚えていないものさ。覚えてるのは93年はみちのくプロレスマッハランド大会を行った夏だったということだよ。

 

ニッシーがしたり顔で「米がないならパンを食えばいいじゃない」なんてマリーアントワネットさんに失礼なほど得意げに言い放った夏だった。