コーポ啓21号室~偽コンビクトの日々戯言

50歳を過ぎてもまだまだぼやくぜ

人間だもの

私には人並みの生活を送る権利がある、とおもっていた。まぁ、人並みなんてどんなもんなんだかわかりはしないんだが。もしかしたら馬並みかもしれないし。なんて言ってたら、キリン並みの血圧を計上して私は救急車で運ばれてしまったのである。9月8日のことでした。

はじめに検査に行った医者は
「う〜ん、わかんねぇなぁ」
を連発して私を死ぬほど悲しい気分にさせた挙句、
「よし、とにかく君はここでは治らないから救急車だ!」
とかいっていきなり救急車を呼びつけた。
少しして救急車が血相変えてやってきた。サイレンの音が私を動揺させる。
「急患はどこですか!」
と叫んで走ってきた救急の人の横で、おずおずと手を挙げて
「…私です」
などというのはひどく恥ずかしかった。

しかし、私は日赤病院に運び込まれてからとにもかくにも絶対安静を言いつけられてしまったのである。まぁ、トイレ以外動くな、と。水も飲むな、食事はものすごくまずい減塩メニュー。誰に文句を言うわけにもいかず、ただただ憂鬱と考え過ぎな思いを抱えて時間がたつのを待つのである。
看護婦の人の働きぶりをはじめてみたが、ありゃ俺にはできんわ。とにかくニコニコしてわがままジジイの話を聞いてやり世話までしてんだから。端で聞いてても
「おいジジイ、それくらい我慢しろ!」
と言いたくなる瞬間は5000回くらいあった。とにかく感心した。まぁ30男に感心されてもなんにも出ない。

そんな中、私は血圧降下の点滴を射したのである。しかしまったく効果なし。徐々に量が増え、人の2倍の量に。下がらない。ついに3倍。
「私だったらこんなの1本射せば倒れちゃいますよ〜」
そんなこと言わないで…。
結局その点滴を外すまでに31本!もはや原田のジャンプよりすげぇな、とそんなくだらない事を考える。

とりあえず今日はここまで。入院生活の話はこれから少しずつ書いてくよ。とにかくみんなお見舞いとか来てくれてホントにありがとう。皆さんのくれた本やお花がどれだけありがたかったか!とにかく気が滅入ってるところにお見舞いは嬉しいのです。
ということできっと明日にこの話は続く。