コーポ啓21号室~偽コンビクトの日々戯言

50歳を過ぎてもまだまだぼやくぜ

あの夏

こないだふと思った。今年は2023年。二十歳の夏から30年ちょうどが経つわけだ。あの夏は記録的な冷夏でタイ米が出回った夏。ブルーハーツの「DUG OUT」が出た夏。みちのくプロレスマッハランド大会があった夏。とても思い出深い。

なんとなくグダグダもやもやした空気の中、バイト先の盛岡駅までひたすら自転車を走らせたなぁ。いつも部室でダラダラ15時50分まで駄弁ってさ、そこから駅に向かうのさ。そのタイミングだと駅までの信号が全部青なんだよね。20時までバイトして、駅の公衆電話で自宅の留守電をチェックして誰かがどこかで飲んでいるのを吹き込んでいてくれてたらそのまま飲み屋に向かうんだ。カネもないのにね。途中でタバコ屋に寄って二箱くらい買い足してから安酒屋に向かう。飲まない時はそのままアパートに帰ってなんとなく終わらない夜を過ごす。毎日だいたい深夜3時頃まで起きてたなぁ。エアコンなんて気の利いたもんはないから扇風機のみでね。入居した時には網戸が破れていたから窓も開けられなかったなぁ。通りかかった網戸屋に直してもらったのはどの夏だったっけ。

あれくらいの不自由さがちょうどいいのかもな。あの生活はもうできないけれど、とてもいいことばかりがキラキラと思い出として残るもんだ。