コーポ啓21号室~偽コンビクトの日々戯言

50歳を過ぎてもまだまだぼやくぜ

波が来た

先日、アマゾンプライムで「ブライアンウィルソン 約束の旅路」を見たのだが、この映画は割と最近のブライアンを中心としているドキュメントだった。それより前の2014年頃にブライアンを初期から描いた「ソングライター」というドキュメントが発表されていて、約束の旅路を見た後どうしてもそっちも観たくなり、初めてアマゾンプライムで課金して観ることとした。これだもの、レンタルビデオ屋が衰退するわけだ。手軽すぎる。

 

割と多数いるであろう、ブライアンウィルソンの悲運の天才ぶりに惹かれる人間の一人であるワタシは、この二本を観て再確認することがいろいろとあった。引き合いに出されるフィルスペクターぐらい傲慢ならもう少し歴史は違ったのかもしれないな。今では名作中の名作といわれるペットサウンズが当時アメリカで全く評価されず、レコード会社からの圧力やいろいろなプレッシャーでブライアンが参ってしまい潰れていくのはやはりキツい。


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それでも今のブライアンは当時完成させることができなかった「SMILE」も完成させ、あちこちでライブもやっていて実に幸せそうだ。愛する弟たちはこの世を去ってしまい、悲しみを抱えながらそれでも生きているブライアンには胸を打たれる。

数十年を経て歌われる「Surf's up」はどちらも心に響くが響き方が違う。


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レッキングクルーの人やデヴィットマークスなどの証言もなかなか貴重だが、ブルースジョンストンが結構いろいろ答えてくれてるのが興味深かった。ソングライターの最後のほうで、ブライアンがグループからフェイドアウトしていく時期のアルバム「WILD HONEY」を、あれは結構いいアルバムだったよ、なんて言っててね。世間的にはあまりそうは思われてない気がするが、実はワタシも結構あのアルバム好きだったんだよね。久しぶりに今日聴こう。この時期のビーチボーイズのアルバムはとにかく評価されていないけど結構いいんだよ。「SMILY SMILE」から「SURF'S UP」くらいまでは特に気に入ってる。この時期のCD探して市内中のショップを回ったりしててね。成田本店隣接のショップで見つけてめちゃ嬉しかったのを思い出すよ。