コーポ啓21号室~偽コンビクトの日々戯言

50歳を過ぎてもまだまだぼやくぜ

モンスターはどこまで行くのか

しかし井上尚弥は相変わらずの強さだったね。今回の相手はここ数戦で一番楽な相手に見えたが、それにしてもまったくスキがなかった。試合前、ドネアvsカシメロが決まって、その勝者とやるみたい。ワタシはカシメロvsリゴンドーが見たかったんだが、まぁリゴンドーのボクシングはつまらないから仕方ないのかもな。中谷vsロマチェンコと言い、日本のボクサーが世界のトップどころと試合をするなんて、ワタシがボクシングを見始めた90年代には全く考えられなかった。あの頃チャンピオンだった鬼塚やら井岡やらはチャンピオンとはいえ、とても世界のトップとは言えなかった。例えば鬼塚はカオサイ・ギャラクシーとの試合を避けてベルトを取ったと言われているし、辰吉のいたバンタムにもオーランド・カニザレスというとても強いチャンピオンがいた。その後もジュニア・ジョーンズとかとても辰吉ではかなわないと思われるボクサーがたくさん出た。香川照之さんが世界の大物と日本人ボクサーがやる度に感極まっていたのを思い出す。ワタシも似たような感情が巻き起こる。

相当昔は世界チャンピオンは本当に世界一だったため、逆に本物と日本人がやる試合は結構あった。ガッツ石松なんてあのロベルトデュランとやってるもんな。ロイヤル小林なんてやる奴みんなビッグネームで、アレクシス・アルゲリョ、ウイルフレド・ゴメス、エウセビオ・ペドロサときたもんだ。我々ファンとしては、日本人ボクサーが負けても世界のトップ中のトップが見られるならそれはとても幸せなことなんだが、井上はさらに勝っちゃうからね。ホントすごい時代が来たよ。