コーポ啓21号室~偽コンビクトの日々戯言

50歳を過ぎてもまだまだぼやくぜ

Hello,Goodbye

ばあさんの葬式の為、夏泊半島へ。母の実家は小さな漁村にある。僕は子供の頃は年に何度かここに遊びに来ていたのだが、高校生くらいになってからというもの、めっきり行かなくなってしまってて、訪れたのは実に叔父の葬式の時以来10年ぶりだった。
陸奥湾に面したこの地は、クセのある潮の香りがするところだ。一応僕が住んでる八戸市も海に面しているために潮の香りには慣れっこなのだが、やはり違う。鼻の奥をこの潮の香りがくすぐると、幼いときの記憶がいろいろ蘇ってくる。が、あの頃一緒に遊んだ従兄弟たちはみんな30歳オーバーで全員所帯持ち、バツイチになってる奴もいた。なんかひどくとんでもない遠くにつれてこられたような気持ちになった。あぁ、でもやはり胸が詰まるのだ。
やさしかったばあさんは小さな骨になってしまっていた。幼い頃墓参りをしたあの墓地のあの墓に骨が収められる。春なのに、20年前の真夏のようにセミの鳴き声が聞こえた気がした。

こんにちは、お久しぶり、またお元気で、さようなら。

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事故った時になくしたと思っていたハイロウズのライヴをエアチェックしたテープがひょっこり見つかった。タイガーモービルツアー、青森ラビナホールでのライヴから10曲放送されたものだ。久しぶりに聴いたが素晴らしい。今とは違った、迷いのない(しかしながら馬鹿丸出しの)パフォーマンスがここにある。彼らは最近のツアーで、このアルバムから「ブンブン」という曲を久しぶりに取り上げたらしい。この曲は僕は隠れた名曲だと思っている。蚊の歌。なぜか説得力を感じる歌だ。

すごい久しぶりに「MY SHARONA」が聴きたくなって、ナックのCDをかけた。彼らが真の一発屋かそれとも実力を正当に評価されなかった不幸なバンドなのかは意見の分かれるところですが、僕は一発屋でいいと思ってます。一発屋の究極形じゃない?でも、一曲当てるだけでも大変だもんな。「MY SHARONA」は本当にいい曲だよね。それで充分じゃん。