コーポ啓21号室~偽コンビクトの日々戯言

50歳を過ぎてもまだまだぼやくぜ

Punch Knock Out TOUR

ちょっと思い出話を。
PKO法案が世間の話題の中心だった頃、ブルーハーツが「Punch Knock Out TOUR」と言うタイトルで、日本の田舎町を細かくツアーして歩いたことがあったんだよ。もちろん略称は「PKO TOUR」になるんだけど。ツアーグッズなどにもデカデカと「PKO」と書きまくられてた。政治的な受け答えを引き出そうといろんなインタビュアーが食い下がったんだけど、彼らは一貫して
「え、意味なんかないよ。なんかパンチでノックアウトって気持ちいいじゃん」
とうそぶくばかり。痛快でカッコよかったよ。
ツアーは全編速い曲のみ演奏でひたすら押しまくる、という当時としてはかなり異質なものでした。客のほうが先に泣きを入れるくらい激しかったと言う話。ただ一曲のバラードすら挟まない、と雑誌にも取り上げられたりしてた。当時、そんな馬鹿なことをやろうという人は日本にはいなかったのだよ。ましてやるのは田舎町ばかりで。このへんでは釜石で演ったんだ。でも、私は釜石には都合でいけなかったのです。試験期だったんだよなぁ。今でも後悔しています。無理矢理でも行っておけばよかった。あれから12年ほど経ちましたが、今でも心に引っかかっています。
しばらく経って始まった次のツアーはほぼ同じ内容で、それには僕も行ったのだけれど、ただ一曲だけスローバラードをやったぶんちょっと薄まった気がしてねぇ。それでもこっちが先にぶっ倒れるかと思ったけどね。MCすらほとんどなくってただただ必死な顔で演奏しまくるだけなんだもんなぁ。…とても思い出深いライヴです。
当時、僕が好んで着ていた緑のジャケットの襟にはいつも「PKO TOUR」のバッジをつけていました。こないだ久しぶりにそのバッジを見つけてね。錆びてた。でもうまく言えないけれど、Punch Knock Outな心意気、今でも大事にしてるのです。

さて、サッカー観るぞ。普通の人になるんだ、俺も。