コーポ啓21号室~偽コンビクトの日々戯言

50歳を過ぎてもまだまだぼやくぜ

ベルベットの夜

世界貿易センタービルに飛行機が突っ込んでからもう3年が経つ。あの時テレビを観ていた僕は、あれから大して変わっていない。でも世界は変わった。吐き気のするような変わりかただ。よりいっそう信用できなくなった。僕がこの件に関して思うことは実はこれくらいだ。たいそうなことは言いたくないのです。

セロ弾きのゴーシュに頼んで僕も血行を良くしてもらいたい。いい話だよね、セロ弾きのゴーシュ宮澤賢治全集はどこかへいってしまったけれど、あれに載っていたかも忘れてしまったけれど。

そのばんおそく、ゴーシュはじぶんのうちへ帰ってきました。
 そしてまた水をがぶがぶのみました。それからまどをあけて、いつかかっこうのとんでいった遠くの空をながめながら、
「ああかっこう。あのときはすまなかったなあ。おれはおこったんじゃなかったんだ。」といいました。