前戦であきべぇを痛烈KOした、日本三階級制覇チャンピオンである湯場がまさかのKO負け、王座陥落。しかも王者の地元で、アゴを割られて救急車で運ばれるほどの大ダメージを負ったらしい。こんなこともあるのか。新チャンピオンの沼田は確かに好選手とは聞いていたものの、湯場には勝ち目がないのではないかと思っていたんだけどなぁ。
一方、あきべぇ。再起戦では無難な相手を選んだかに思ったのだが、こちらも1ラウンドKO負け。あきべぇも亀田家に入って自分のボクシングの型を崩さないほうがよかったのではないか、と今は思うな。結局亀田家に入って得たものといえば、かませ相手のKO記録と雑なインファイトだけだもんなぁ。
しかし湯場。長いこと国内の中量級で活躍してきた選手だけに、一回くらいは世界戦をやって欲しかったのだが、これで引退かなぁ。アゴ割られたんじゃ早期の復帰は無理だろうし。リック吉村相手に引き分けて名前を売ったあと、たまに負けながらも国内で何度もいい試合を見せてきたキャリアは評価されていいものだと思うんだけど。もちろん世界レベルのウェルターってのはものすごい激戦区で、湯場だってボコボコにやられる可能性が高いけど、それでも一回くらいはあの舞台に立って欲しかったなぁ。もちろん、まだ引退と決まったわけではないけどさ。
やっぱり、長いことキャリアを積み上げてきた選手でも、それが一瞬で無駄になってしまうのがボクシングの残酷なところでもあるわけで。まぁ、スポーツのドラマ性ってのは常にそういう現実と背中合わせになってたりするもんで、それを跳ね返して勝ちをもぎ取る姿に僕たち民衆は感動したりするもんなんですよね。
