夢を見た。
昨日の村田vsゴロフキン。勝つ可能性はほとんどなく、序盤で倒されるのではと予測していたんだよ。対戦できるだけで光栄なグレートチャンピオン。かつて挑んだ二人の日本人選手も全く歯が立たなかった。村田もおそらくは同じように圧倒されて終わり。勝機はゴロフキンの衰えだけだと。
確実にゴロフキンは衰えていた。それでもアジアのミドル級とは天と地ほどの差があると思っていたんだけど、村田の序盤の攻めは確かにゴロフキンを押し込んでいた。ボディ攻めは非常に有効で、あの偉大な王者の顔が何度も苦しそうに歪んでいた。4Rくらいまでの村田の攻勢に、日本中のボクシングファンが夢を見たのではないか。衰えたとはいえ、あのゴロフキンに日本人が勝てるかもしれないなんて。
しかし、そこまでだった。ゴロフキンの石のようなジャブを貰い続け、必死のガードの隙間を的確に狙い打たれた。村田がどんどん弱っていく。期待感が急激に萎んでいった。これが世界のトップなのだ。実力の差は明白だった。結局は。倒されて全てが終わった。
村田は本当によくやった。コンディションも最高、戦略も充分だった。それでも届かない世界の頂上。残酷な話だ。
しかし、この試合は素晴らしかった。村田は最高だった。その一言だったよ。あっぱれだ、村田。
