コーポ啓21号室~偽コンビクトの日々戯言

50歳を過ぎてもまだまだぼやくぜ

SUN GO DOWN

日テレが、ノアの地上波放送を打ち切るという。やはりプロレス好きとしては寂しい話だ。最近の世の中はプロレスのようなファンタジーを楽しむ余裕がないのだろうな。あんなに楽しめるものは世の中にそうはないというのに。リアルファイトじゃないという一点でプロレスを馬鹿にしている人間はよく見ますけど、そもそもの認識不足をはやく恥じるべきだと思うね。力道山の頃じゃあるまいし、そういう楽しみ方をしている人間はもうほとんどいないんだって。僕たちは優れた映画の中に、日常生活以上のリアリティを感じることがあるじゃない?プロレスってそういうことなんですよ。映画に「これって作り物の話だからくだらないよ」なんて野暮なこと言う奴いないじゃない。いたらそいつはかなりの馬鹿じゃん。
リアリティと非日常性が交錯する中で生まれるいかがわしさ。これですよ。プロレスを楽しめる奴は「頭を使って物事を楽しむ」ということをわかってんだと思うね。

まぁ10年ほど前を境に、リングの上がずいぶん夢を見られない場所に変わってきてるというのも事実だと思うけどね。三沢さんがまだ王座にいた2007年ってやはり異常だったと思う。僕もここ数年はテレビもあまり見なくなってたし。まぁ、寂しいよね。寂しい。G+をウチは見られるから、見ようと思えばノアは見られるのだけど、そういうことじゃないんだよね。