コーポ啓21号室~偽コンビクトの日々戯言

50歳を過ぎてもまだまだぼやくぜ

ワンダフル・トゥナイト

今日も仕事を追え、帰路を急ぐ。不意にクラプトンの「ワンダフル・トゥナイト」がラジオでかかった。クラプトンが今来日してるためだ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

この曲で思い出すのはこんなことだ。
大学生の時、麻雀をするのがすごく好きだった。で、よく集まる部屋というのは決まっているもので、寺の息子の丘くんという人のアパートでよくやっていた。彼の部屋で麻雀するときには決まってこの「ワンダフル・トゥナイト」がエンドレスで延々とかけられるのだ。それじゃなきゃゴダイゴのベスト盤か。とにかく同じのが延々とかけられるので、すぐ口づさめるほどに覚えてしまうのだ。
今思えばとても幸せな時間だった、気がする。あんな埒のあかない遊びにとにかく僕等は夢中だった。腕前の差があんまり無かったのもよかったのだろうか。決まって朝日が昇る7時頃にお開きになるまでダラダラと打ち続けるのだ。不思議なもんで、あの場に集まる友達の半分くらいはそこでしか会わなかった。つまり、麻雀してるときしか連絡をとらないのだ。他のつながりはまったく無い。そういう人間関係が築けるのはこの遊びを介してくらいだと思うのだが。

大学卒業時、その麻雀を介した友達はみんな地元に帰ったりしてバラバラになってしまった。最後の麻雀は丘くんの部屋ではなく、留年が決まったコムラくん(漢字は失念)の部屋だった。終わった後、少し淋しい感覚に襲われたのを今でも覚えている。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そんなことを車の中で思い出した。帰り道に今日も牛乳とガムを買って帰宅した。今の私はそんな生活なのだ。あの頃の終わりが見えないのか見たくないのかそんな気持ちの日々に戻りたい私も確かに、いる。