コーポ啓21号室~偽コンビクトの日々戯言

50歳を過ぎてもまだまだぼやくぜ

不祥事兄貴越え

先日、亀田兄貴の件で散々文句を書いたのだが、昨日はそれをさらに上回る出来事が次男の試合で起きたらしい。正直、三男の試合が退屈で途中で寝てしまったのだが、そのあとの次男の試合で次男が負けたのに防衛という珍事が起きてしまったらしい。

負けたのに防衛???イミガワカリマセーン。

20年はボクシング見てるけど、そんなの聞いたことがない。亀田家はボクシングじゃないといってしまえばそれまでだが。

試合は見てないので内容については述べないが、そもそも2団体によるタイトル統一戦にも関わらず、体重を作れない選手がいるというのが前代未聞だ。統一戦というものは長いボクシングの歴史の中でもとびきりの重みを持っていたはずなのに、そこまで選手側の意識が軽くなってしまっているというのが実に悲しい。そして、片方が体重を作れず王座剥奪となった時点で、この試合は変則のノンタイトル戦にしなければならないというのが長いボクシングの歴史における見解であると思うのだが。つまり、IBFサイドの亀田から見れば勝てば防衛、負ければタイトルはそのままでも試合はノンタイトル扱い。当然防衛回数にはカウントされない、というのが本筋。ただ、今回は試合前にIBFより亀田が負けたら王座剥奪、と明言されてしまった為、加盟国のローカルルールによって先の条件は変更されたとみなさなければならない。まとめると亀田は勝ったら防衛、負けたら王座剥奪ということになっていたはず。

でも、蓋を開けて亀田が負けてみると簡単に先の話は覆された。負けたのに王座剥奪はなし、あげく防衛回数もカウントされるという。負けたのに王座防衛回数が増える。明らかにおかしい事が起きてしまった。IBFサイドは、負けで王座剥奪なんて言ってはいないと開き直り、亀田家とTBSはだんまり。なにこれ。

つまり王座統一戦でなくなったことでテレビのコンテンツとして弱いと判断したTBSが、視聴者が何も知らないことをいいことに試合の名目をうやむやのまま試合を放送、IBFや関係者に相当のカネを積んで王座統一を演出したのではないかと想像してしまう。それでも亀田が勝ては何とかなったろうに惨敗してしまったことですべてが滅茶苦茶。ルールは二の次で強引に防衛成功としてしまった。負けたのに。おそらくここでまたIBF関係者には金がさらに積まれたのではないか。下手すりゃ日本のボクシングコミッションも一枚噛んでいるかもしれない。何もかにもが信用できない状況。

うーん、20年間僕が好きで見てきたボクシングっていったいなんだったのだろうか。業界全体が腐ってもう取り返しが付かない気がする。プロレスならいい。必ず救いがある。しかしこれは一応競技だ。リアルファイトのはずだ。もうこの一家のおかげで業界全体が腐った。日本ボクシング界はもう終わったのかもしれない。そう思わざるをえない出来事であった。だって試合の結果に意味がないんだぜ。勝っても負けても。もう競技ではないのだ。