コーポ啓21号室~偽コンビクトの日々戯言

50歳を過ぎてもまだまだぼやくぜ

Call my name!

今日は朝から雨。今の季節には珍しい生温い憂鬱に圧せられるような雨。で、朝少しだけ仕事をこなして帰ってきた。それからはずっと布団にもぐりこんでいた。眠いのもあったが、今日くらい何もしたくなかったのだよ。昼前くらいからいつの間にか殴りつけるような雪に変わる。とはいえ、あの限界まで冷え込んでいるような雪ではなく、かなりベチャベチャした重たい雪だ。こういう雪が積もれば雪ダルマが出来るのになぁ、と思いながら少しだけ眠って起きたら雪はすっかりなくなっていた。外は相変わらず暗い。昼も夜も暗くてやんなっちゃうね、北国は。

私のような北国の人間は、たいして雪が降っても嬉しくなかったりするのだが、東京やもっと南のほうから来た人たちはとても嬉しく感じるらしい。大学生の頃、盛岡に雪が積もったときにはしゃぐ友達は決まって南の人間だった気がする。ウサギの雪像とかダルマとか、さすが大学生は大きくて精巧なものを造ってしまう。18歳くらいの俺はそれを見てかなり驚き苦笑いしつつも、どこかさめた目で見ていたのを思い出す。

ところで話は変わるが、昨日書いた「ヘドウィグアンドアングリーインチ」を録画しといたのでさっきまで観てた。なんて切ない映画だろう。悲しみと孤独感に支配されたヘドウィグが歌うとき、そこに力強さが現れるのはなぜなんでしょう。少しばかりの滑稽さとつかの間の幸せ感と交えて、ヘドウィグは心をわしづかみにしてくれるねぇ!とても面白かったよ。後々まで残る映画だね。
で、ヘドウィグが低音を歌うときの声がヴェルヴェット・アンダーグラウンドルー・リードに少し似ていたのがまたよかったねぇ。思わず今ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのCD引っ張り出して聴いちゃったりしてます。

一回書き終わったんだけど、ここから少し追加。「クイックジャパン」にサニーデイサービスのベースだった田中氏の記事が出ていたので立ち読みした。バンドがだんだんおかしくなっていった様子を語ってくれていた。いくら仲のいい友達とやっていたとしても、ずっと初めの頃のような気持ちでやっていくのは難しいよな。バンドに限らず人との関係や属している組織の中のことなんかもそうだよなぁ、なんて考えた。なんでもないようなことから崩れていくんだよなぁ。で、やっぱし止められない流れってあるよ。

あしたは雪にならなければいいなぁ。