コーポ啓21号室~偽コンビクトの日々戯言

50歳を過ぎてもまだまだぼやくぜ

天龍源一郎 

おとといのライブの影響が凄まじく、日曜日はもう立ち上がれないくらい疲れちゃって。あと何回行けるかね。人生残りの体力との戦いでもあるな。

まぁでも家でくたばってても日曜はそれでよかった。天龍の引退試合を見たのだ。楽しみにしてた藤田諏訪魔と天龍の最後の生き様を見られるだけで。一日を費やす価値のあることなんてそうあるもんじゃない。

藤田VS諏訪魔は想定できる限りで一番最低な展開となってしまった。大日本の二人がいなかったらこの試合はどうなっていたのか。まぁプロレスはどんな展開になっても会場をを沸かせつつ次への興味を持たせなくてはいけない。そういう意味ではこの二人は失格だったね。プロレス出来ない藤田も対応がしょっぱい諏訪魔も。大日の二人のプロレス能力の高さが際立って目立った。図らずも天龍の娘は言った。客の見せたいものを見せるのがプロレスラーと。この二人は出来なかった。残念だね。ただ、大晦日にもう一度チャンスがあるともいえるが。残念だが期待しているものを見られる可能性は限りなく低いね。今日の試合を見る限り。

天龍はその点すべてをさらけ出してくれたと思う。客が見たかったのはそれなのだ。オカダは精一杯引き出したと思う。天龍は最後まで全力だった。ワタシは天龍革命の時代は間に合わなかったが、WARやその後の天龍は見てきた。いつだって全力だった。仕事であり、仕事の枠に収まらないプロレスだった。自分をすべて見せる。自分の気持ちをすべて見せる。だからあんなに最後まで付いてくれるファンがいるのだ。結局人が人に惚れる、人を呼ぶというのはそういうことなのだと思う。

ワタシがかつて見てきたレスラーはここに来てどんどんリングを去っている。でも、小橋にしても天龍にしてもきちんと引退できて本当によかった。リングの上で死ねれば本望、なんて口で言ってもいいが本当にそうするのはやめてほしい。プロレスは客やファンがいなければ成り立たないもの。だからこそきちんとけじめを客の前でつけて終わる姿こそ、きっと最後に自分のファンに見せるべきものなのだと思う。

素晴らしい引退試合だった。内容をあれこれ言う奴はいるかもしれないが、私はその一言。最高でした。