朝、会社に行ったら敷地の端っこに白い犬がびしょぬれで倒れてた。ご存知の通り、昨晩は雷も鳴り止まぬ酷い雨だった。おそらくは雷に驚いてどこかから迷い込んできたのであろう。白いとはいえ泥だらけ、声をかけてもこちらをダルそうに一瞥してまた寝入る。動く気配がないので仕方なくそのままにしていた。雨は止み、晴れはしないものの湿度と気温がうなぎのぼり。犬はピクリとも動かない。このまま死んでしまうのではないか、と思うくらい。
なんとなく<a href="http://www.youtube.com/watch?v=Grh-tWP42sQ&feature=related">老いぼれ犬の口笛</a>を思い出す。まぁ大好きなんですが、この曲。
昼前から、また僕たちの町は雷が鳴り響き、やがて土砂降りになった。犬は仕方ない、という感じでヨロヨロと立ち上がりゆっくりとどこかへ歩いていってしまった。ああ、メシぐらい食わせてやればよかったなぁ、と思うがどうしようもない。そもそも俺だってメシ食ってないのだ。また来いよ、と心の中で声かけることしか出来なかったよ。
