コーポ啓21号室~偽コンビクトの日々戯言

50歳を過ぎてもまだまだぼやくぜ

よごれた顔でこんにちは

RCサクセションのこの曲が最近非常に心地よい。以前はどちらかといえば嫌いだったのだが。こういうふうに感想が一気にひっくり返る時がある。これだからロックンロールはやめられない。

君は笑ってばっかり
僕らはふざけてばっかり

忌野清志郎の本で「十年ゴム消し」というのがあるが、これは名著だとおもう。ただし、10代から20代のごくごく前半までに読むべき本だ。30歳になってから読む本じゃないとは思う。私も19歳くらいのときに読んで、いたく心揺り動かされた経験があります。今売ってのかどうかはわからないけど。廃版になってるかもしれないけど、それなら古本屋で探してでもいいので読んでみましょう。重ねて言うが、青年期のもっとも多感な時期に読むべき本ではある。

日本にロックシーンというものがあるとするなら、RCサクセションの功績は無視できないものがあります。70年代から80年代前半までの時期、最も説得力あるラブソングを歌っていたのは彼らだと思います。いつまでも色褪せないラブソング。清志郎の本質は間違いなくここにあるのです。フォークソング全盛時の他の連中とは明らかに一線を隔しています。気取ってロックシーンの本流からRCを外す奴らもいますが、そういうのは俺は嫌いです。いい歌なくしていいロックンロールはないのです。つまりははじめに歌ありき。ここを忘れたら、ただの楽器腕自慢連中の馬鹿野郎ばかりになってしまいます。少なくとも私はそういうのは嫌いなので。

やっと終わるぜ、5月。春は終わった。