コーポ啓21号室~偽コンビクトの日々戯言

50歳を過ぎてもまだまだぼやくぜ

Romanticは止まらなかった!

内藤!内藤!内藤!

我等が内藤大助がついにやってくれた!17連続防衛中の安定王者であるポンサクレックを判定に下し、見事世界王座を奪取!ところがskyAが気を利かして放送延長してくれちゃったために、録画は途中で切れてた……。仕方ないので、関口に映像を手配しました。判定が下った歓喜の瞬間を見られなかったら残念すぎるもんな。

途中までを見た感想では、内藤はよくポンサクレックを研究していたよね。二度も負けた経験を無駄にはしなかったね。小松戦でも光っていた変則的な右と、それを当てる為のプロセスが見事というほかない。対戦相手は頭がこんがらがるんじゃないかな。わかりやすいスピードとかはない内藤だけど、パンチを当てる為の能力は素晴らしいものがあるね。あれは才能なのか努力の賜物なのか。

でも、僕がこの試合で語りたいのはそんなことじゃないんだ。もといじめられっ子で、ビジュアル的にもイケてない。地道に地道にキャリアを積み上げて、苦労に苦労を重ねた内藤が、ついに世界を獲ったことが本当に嬉しいんだ。ポンサクレックに二回挑んで二回とも完敗。一回目のときなんか34秒で倒された。普通そんな相手に三回目を挑むなんて出来ないよ。戦うだけでも大変なのに勝ってしまうなんて。二回目の挑戦失敗の後にはボクシングを辞めてしまいそうな位モチベーションが落ちていた彼が、もう一度気合を入れ直してまた一から積み上げてきたその努力には本当に脱帽というほかない。努力が必ず報われるとは限らないけれど、今回のように最高の結果を生み出すことも現実にある。内藤は見事に証明してくれたよね。こういうことこそが人々に勇気を与えるんじゃないかと思うんだ。ボクシングという競技はそういうことを実にわかりやすく見せてくれるんだよね。

さぁ、何年にもわたって内藤をこき下ろし続けた亀田は果たして今度はどう逃げるかな?はっきり言って内藤にとっては落ちてる金を拾うくらい簡単なビジネスだぜ。でもさぁ、僕としては複雑なんだな。あれだけ滅茶苦茶言われた亀田をいますぐぶっ倒して欲しい気持ちももちろんあるんだけど、内藤の日本王者時代にあれだけ逃げた亀田が、内藤が世界チャンピオンになった瞬間に試合やる、っつうのは虫が良すぎる気がするんだよな。ちゃんとプロセス踏んでから挑戦してこいや!内藤みたいによ。