コーポ啓21号室~偽コンビクトの日々戯言

50歳を過ぎてもまだまだぼやくぜ

河原で釣りをしてるおやじ おやじと僕が入れ替わる

さて、ブルーハーツのラストアルバム「PAN」を聴きましたよ。一日一枚。楽しかったなぁ。一枚一枚思い出があるもんだね。梶君の「ドラマーズセッション」なんて音が最高に良くなってたよ。

 

凸凹ツアーも終わり、ブルーハーツは活動を休止してしまった。その間に、ファンクラブの会報の配布も終わり、クラブは解散。もうしばらく活動はしないだろうなぁと思ってたんだよね。まぁそれでも充電してまたやってくれれば、なんて暢気に考えてたらさ、いきなりのニューアルバム発売の発表、そして解散宣言といきなりブルーハーツは終わってしまった。なんなんだこれ!と当時は衝撃を受けました……。こないだのツアー最高だったじゃん!なんで解散すんの?ってわけがわからなかったよ。まぁ原因は河ちゃんの宗教問題やら、ヒロトがインタビューで言ってたようなブルーハーツとしての限界とかいろいろなんだろう。今にして思えば確かにあそこが限界だったかなぁとは思うけどね。

レコード会社との契約が残ってたために仕方なく作られたこのアルバム。4人が勝手にバラバラに録音した曲を持ち寄って一枚にしたという経緯からか、それまでのアルバムとはやはり違いすぎて……。中に封入されてる写真を見ても、もう今までの一丸となった雰囲気はかけらもない。ヒロトはとにかくクール、マーシーはメランコリック、梶君の曲には初々しさが出てる。河ちゃんは……。辛いね。曲はいいのもあるけど、とにかく詞が辛い。

 

でもさ、今にして思えばこのアルバムがあってよかったと思うよ。「DUG OUT」で解散だったらもっと未練が残ったと思う。彼らがドライなこのアルバムを出してくれたおかげで、我々ファンもなんとか踏ん切りをつけられた面もあったんじゃないかな。こちらも好きなバンドの解散なんてことは初めての体験で、どう処理していいかわからなかったもの。

 

一曲一曲を取ってみると意外といい曲もあって、実は「HIGH KICKS」よりはこちらの方を聴くことが多いです。ビートルズの「REVOLUTION9」が結構好きである変態なワタシは、このアルバムの心が渇き切るような雰囲気も実は楽しめたりするのです。

 

ベストトラックはやっぱりこの曲。ヒロトが友達の結婚式で歌うために作ったとされる「歩く花」


歩く花

 

ブルーハーツが解散した1995年。社会的にも激動の一年で(オウム事件とか)、ワタシも就職したりといろいろあった年でした。思い返すとワタシの人生でも節目となる年だったね。その後、ヒロトマーシーハイロウズを結成。そしてクロマニヨンズ。彼らを追い続けてることだけは変わってないね。ブルーハーツはいい思い出になってるけど、今も彼らが変わらずカッコよくあり続けてくれるのは本当に嬉しい。クロマニヨンズは今度またニューシングルとアルバムが出るんだよ。ロックンロールは終わらないね。

明日からマーシーのソロ二枚を聴きます!これも楽しみ!