コーポ啓21号室~偽コンビクトの日々戯言

50歳を過ぎてもまだまだぼやくぜ

28℃の夜。

朝青龍が鬱だなんて、にわかには信じられない自分がいます。傍若無人な人がちょっとだけ弱いところを見せると、普通の人の倍は同情を得ることができるから不思議です。

昔、ニッシーが僕の部屋で熱く語りました。
「俺は初対面の点数がマイナスからスタートだから、点数は上がる一方で下がる事なんてめったにない。」
そう言った彼は実に誇らしげでした。要は、だから俺は女が途切れないんだ、ということを言いたかったみたいです。
逆に藤田君は僕の部屋でこう語ったことがあります。
「ワシは、第一印象だけは自信があるんや」
だからアンタの点数は下がる一方なんだよ、と当時の僕は内心思いました。

どっちが幸せなのかは僕にはわかりません。ただ、言えるのはこの二人、生き方のスタンスは全く違うけど、根っこは同じタイプの人間だということなのです。僕は、どっち寄りでもないしどっちにもなれないなぁ、と強く思ったものです。それでも、一番うだつの上がらなかったのは僕だったと思うんだけどね。彼等のことを思い出す度、人間の幸せとか人の人生を巻き込むことについてのスタンスとかそういうことを思い出すのです。

まぁ、僕はあまり第一印象はよくないほうだという自覚はあります。そこを覆していかなければいけない苦しさみたいなのは常々感じてます。よく「怖い人かと思った」なんて言われます。こんなに微笑を絶やさない人間なのに。こんなに人に迷惑をかけないように生きようと思ってる人間なのに。デカい犬みたいなもんさ。怖くなんかないよ、俺は。ウフフ。