コーポ啓21号室~偽コンビクトの日々戯言

50歳を過ぎてもまだまだぼやくぜ

背番号1

今日の日記は、偉大なる背番号1番に捧ぐ。

正直、トレードされてきたときには要らないと思っていた。村田や佐々木誠がいなくなるのが悲しかった。何より、我が愛するホークスのカラーにはまったく合わないような気がしていた。しかし、この弱小チームに来ても、彼は自分のスタイルを黙々と貫き、支え続けてくれた。工藤と共に。そして、4半世紀ぶりの優勝をついにもたらしてくれたのも彼の力によるところが大きかったと思う。ドラゴンズ相手に勝つことができたのも彼の力だ。いきなりホームランを放ち、経験のない選手たちに、勇気を与えてくれたのだ。俺の観にいったナゴヤドームでも、信じられない美技で永井を救った。

工藤がFAで去ったあとも、その気になればほかの球団に行くこともできただろうに、また黙々とホークスを支えてくれた。往年のホームランはあまり見ることはできなくなったが、経験を生かした上手いバッティングを見せてくれた。見事にアベレージを残すしぶといバッターに変貌を遂げたのだ。守備はあいも変わらず一級品だ。正直、まだまだできると思う。しかしながら、彼は今を引き際に選んだのだ。黙って見送ろうと思う。俺はいつしか彼の姿に「あぶさん」を見ていた。きっと「あぶさん」がやめるときも、こうやって惜しまれてやめていくのだろう。後輩たちに道を残して。

偉大なる背番号1、秋山幸二選手が引退を発表しました。俺にとっての背番号1は王選手ではなく、いつも飄々と外野を守る秋山選手でした。今までありがとう、そしてお疲れ様でした。

信じられないのだが、今日なんとなく野球チップスを買ったら秋山選手が出た。小さな奇跡に驚かずにはいられなかった。

徳山選手、防衛おめでとう。秋山のことがなかったら、ぜひとも詳しく書きたかったんだがね。今日はここまで。