コーポ啓21号室~偽コンビクトの日々戯言

50歳を過ぎてもまだまだぼやくぜ

ご冥福を

先日、ミニマム級の日本王座決定戦において、敗れた選手がリング禍によって亡くなるという痛ましい事故が起きてしまった。日本王座に挑むくらいの技術を持った選手同士の対戦でもこういうことが起きてしまったというのはとても悲しいことである。ボクシングという競技は、悲しいかなどうしても死と隣り合わせのスポーツである。昔に比べると早めのストップなど、安全面での対策もずいぶん練られてきているのだが、それでも事故が起きてしまうのだ。本来、スポーツというものはそこまでやるものではないはずで、今回の例をとるまでもなく、ボクシングという競技は廃止されてしかるべきなのかもしれない。個人的にも、人が死ぬという事実の重さの前では、他のいかなる理由も成り立たないと思うのであるが。それでも私はボクシングが好きだ。廃止などということになって欲しくない。その矛盾はいつも私の中にある。そして、この件に関し、語るべき資格もないのかもしれない。

亡くなった選手が所属していた帝拳のホームページも本日を持って閉鎖となってしまった。今は辻選手の御冥福を祈るばかりである。