最強の矛と盾

うーん、やはりパッキャオでも駄目だったか……。一番容易な予想通りに事が終わった……って感じで。正直残念だった。メイウェザーが判定で逃げ切るとは予想してたけど、やはりパッキャオがぶっ倒してくれるのを期待してたんだよなぁ。それってもはや世界のほとんどのファンがそう願ってたと思うんだよね。かつて内藤が亀田とやる時に「国民の期待」なんてキャッチフレーズ使ってたけど、今回のはもはやスケールが違う。全世界の期待を背負っていたといっても過言ではないくらいだったんだけどなぁ。でもまぁ現実はそんなもん。結局ボクシングってのは攻めるほうと逃げるほうでは逃げるほうが有利だからね。そこはもちろん力量の差もあるから簡単には言い切れないんだけどさ。パッキャオは上手く戦ってメイウェザーもいつも通りにはカウンターを当てられなかった。でも、それ以上にパッキャオも当てられなかった。結局メイウェザーの力のないタッチがポイントとなってしまった。

かつてこれと非常に似たケースの試合があった。20数年前、当時無敗を誇ったJ.Cチャベスとボクシング界一のディフェンスマスターだったパーネル・ウィテカーがやった試合だ。もちろんパッキャオとチャベスのスタイルは違うし、メイウェザーとウィテカーも違うのだが、構図は非常によく似ていた。最強のファイタータイプと最高のボクサータイプがやりあう形。両者共に衰えを指摘され始めていた時期だったと記憶している(その後、チャベスはともかくウィテカーは長く一戦で戦ったが)。結果は0−1のドロー。優勢に試合を進めていたと思われたウィテカーが判定の瞬間、なんとも言えない呆けた顔をしていたのを覚えている。衰え始めたファイタータイプは、ボクサータイプより落城が早いというのがワタシの意見である。このときもチャベスのほうが落ちていた。
ただ、この一戦はあくまでドローだった。当時、まだ前に出る攻勢点というのは今より重みがあった。もちろんパンチも当たらないで頭から前にただ出てればいいのか?という疑問はあるにしろ、ボクシングはまだ格闘技の色が濃かった。今のタッチボクシングはスポーツだ。今回もかつての採点方法だったら勝敗は分からなかった。どっちがよいのかなんともいえないけど、前の採点傾向のほうが好みだったね。

今のルールでは、もはやメイウェザーはよほどのポカをやらない限り負けないだろう。一番可能性のある男を破ったのだから。歴史上でも今のルール前提ではメイウェザーに勝つ男はそうはいないのではないか。思い当たるのはウェルター級時代のスピードもパンチもあったトーマスハーンズか、タイプの似たレナード、ウィテカーが何とか技量で上回るか。ファイタータイプの歴史的拳豪では今の採点では勝てないんじゃないか。なんともモヤモヤするわ。

まぁパッキャオが負けボウリングもイマイチという状況。ホークスだけは何とか逆転勝ちしてくれて溜飲が下がった。明日も頼みます!

Pリーグは、竹原プロが9フレで痛恨のミスから最下位。涙を流して悔しがる姿勢は次に繋がってほしい。Pリーグのベテランプロはやっぱりここ一番の勝負強さがすごいもんなー。若い選手も頑張ってほしいね。