コーポ啓21号室~偽コンビクトの日々戯言

50歳を過ぎてもまだまだぼやくぜ

失礼千万

コレクターズの新譜、結構聴いてるなー。最近は年齢のせいか、2、3回くらい聴いて聴かなくなるCDも多いんだよね。特に前作は2回くらいしか聴けなかった。全く心がなびかなかった。今回は好みだな。

そういやマーシーの「人にはそれぞれ事情がある」がついに再発されるんだってよ。リアルタイムで買ってからずっと愛聴してるアルバムなんだけど、ずいぶん前に廃盤になってまったく音沙汰がなかったんだよね。今の若い子達は欲しくても買えなかったんだろうね。例えば「夏のぬけがら」は評価が高い名盤だけど、このアルバムもなかなかのもんだぜ。94年の秋はこのアルバムと共に生きてたんだ、僕は。今でも自動車学校に通うバスの中から見た紅葉と落ち葉を思い出せるぜ。あの頃のヘッドフォンステレオの中、このアルバムのカセットテープがいつも入ってたんだ。

今の人たちは、なかなか音楽と記憶を結びつけて自分の中にずっと繋ぎ止めておくってのは難しいのかもしれないね。こんだけ音楽の相対的価値が下がってしまうとね。もちろんいつの世にも俺みたいな奴はいるだろうから音楽やロックンロールはなくなりはしないと思う。けれど、先の僕の思い出のようなものを共通認識できない人が多くなってるってのは少し寂しいね。本来、音楽にはそんな力があるはずなんだけどね。「NO MUSIC NO LIFE」と言う言葉をどこか真に受けてしまうか、それとも何の感情も持てずただのコピーだと思ってしまうか。ここは結構ワタシにとってはデカい問題だったりする。

「人にはそれぞれ〜」の中で一番聴いた曲。今でも好き。大好きな一曲。ヒロトが歌ってるデモバージョンも世の中のどこかにあるんだってさ。