コーポ啓21号室~偽コンビクトの日々戯言

50歳を過ぎてもまだまだぼやくぜ

残照

西岡対ドネアの試合を何とか見ることが出来たよ。しかし、力の差は歴然としていた。ちょっと期待していたんだけど、現実は残酷だわ。西岡は何とかしようといろいろもがいていたけれど、強い左を食らわないために右は常に上げておかなくてはならないので、ジャブはどうしても単発になってしまうし、かといって左にはすぐに右を合わせられてしまうし……という感じで全く打つ手がなかった。そのくせハンドスピードは西岡より相当速く、足も止まらなかった。あれでは……。相手が悪いという他なかった。あれが今の世界の本当のトップの力なんだろうなぁ。日本人ボクサーとの隔たりはとてつもなく大きい。
もちろん西岡はよくやった。あの舞台に日本人が立っているということだけでもとんでもないことなのだ。ジョニーゴンザレスを倒し、ラファエルマルケスに力量で勝つなんてことは他のボクサーには出来ないだろう。相性の問題もあるだろう。メキシカンとフィリピン人とは身体能力の違いが大きいと思われるし。今回は仕方がない。結局はそういう感想しかない試合であった。
これで引退するのだろうか。ウィラポンに退けられ続けていた頃を思えば、西岡がここまで上がってくるとは誰が想像していただろう。まずは結論を待ちたい。続けるなら新しい階級へアタックして欲しいね。
他のボクサーに目を向ければ、長谷川穂積が倒したがりスタイルを忘れてもう一度スピードのみで勝負するスタイルに戻れれば同じ高みまでいけるかもしれないと思う。年齢の問題も大きいので話は簡単ではないが。他では今のところは見つからないが、またいつかきっといいボクサーは現れてくれるだろう。それが近い未来であることを祈りたい。

ホークスのクライマックスは土日で一勝一敗で明日にすべて掛かってしまった。今日は最低の試合であった。相手のピッチャーが良いと簡単に無抵抗になるところは2012年を象徴しているようであった。明日も簡単ではあるまいが、願わくば勝ってほしい。攝津の快投を無駄にしてはいけない。
そういやスポニチは攝津を「摂津」で表記してたけど、どっちが正しいんだろうね。