コーポ啓21号室~偽コンビクトの日々戯言

50歳を過ぎてもまだまだぼやくぜ

好きなこと好きなだけ好きならずっと好きにやれ

さて、少し早いですけどこの分を持って2009年を締めくくろうと思います。今年も一年間、駄文に付き合っていただき、誠に感謝しております。いったい何のため誰のために書いているのか。心の中では自分のためにしかならないということはわかっているのです。まだまだこの日記は続いていくことでしょう。

今年を振り返ってあまりいい気持ちになれないのは、やっぱりつまんなかった一年だったからではないかと思います。年男だったのに。僕の生活にささやかながら細波が立ち続けた一年でしたが、なにひとついい結果は生まれませんでした。でもそれも結果なので、私は常に受け入れるのみです。そしてまた来年も生きるのです。もちろん健康には留意します。体だけは変わらずだったのがせめてもの救いと言えましょう。

外に目を向けても、今年は悲しいことが多かった気がします。内藤が亀田に敗れたのは僕の中ではとても悲しい出来事でした。汚くて要領のよい奴が結局勝ってしまったという事実はとても重いです。それが現実だよ、とクールに決めるのは簡単ですが、僕の中ではそれはあまりに軽薄でいらだたしいものであるのです。そこには何もないんだ。
三沢光晴さん、忌野清志郎さん、テッドタナベさんが亡くなったのも今年でした。僕にとっても存在の大きい人々で……。まだ実感が沸かないのです。受け入れていかなくてはね。ご冥福を。

そんな一年、僕はコレクターズのレコードばかり聴いていました。今までも好きだったのに、急に彼らの音が一層カラフルに輝いて聴こえたのです。ロックンロールマジックだよ。97年に出た「HERE TODAY」というCDを僕はリリース時に買っていたのですが、当時の僕にはひどくダサく聴こえてしまってずっとしまいっぱなしでした。その一枚を2009年の僕は何度も何度も聴き返したのだからわからないですよね。当時の加藤ひさしさんの年齢と今年の僕がちょうど同じくらいなので、やっと僕の感性が追いついたのかもしれないですね。中でも「TOUGH」という曲が昔はダサくてダサくて大嫌いだったのに、今年の僕にはとても大切な曲になってしまいました。いくら抗っても確実に消えていってしまう若さというものに苛立ちつつ、その現実を受け入れつつも黙っては受け入れまいとするやせ我慢の歌に聴こえる。今の僕には。それがとてもよかった。

まぁ、来年もよろしく!