コーポ啓21号室~偽コンビクトの日々戯言

50歳を過ぎてもまだまだぼやくぜ

DAY BY DAY

野球見る気しねー!どうなってんだホークスは!

日々仕事して疲れて帰って寝るだけなので、さして書きたいこともないのだが。足の筋肉が落ちてきたのが気になる今日この頃。記憶を整理するために、昔のなんてことない思い出もここに書いておこうかなんて思うのだ。

僕が大学四年で就職活動をしていた時の話。僕が去年まで勤めていた会社の入社試験を受けに行った時の事なんだけど。お金がなかった僕は、前日に青森市入りして駅前のカプセルホテルに泊まったんだよ。飯も食って、寝る前にロビーでくつろいでたら、男の人が僕に話し掛けてきた。
「この辺で面白いとこありますかね?」
なんて。まぁなんてことない話をし始めたんだけど、この人がなんかおかしい。旅行は旅行なんだけど、それが自分の運命を探して決めるための旅なんです、なんて言う。話しかたは丁寧で常識人っぽい感じなんだけど、どこか危ない感じが漂う人でさ。その人が僕に手の平を見せるんだ。
「見てください。運命も何も僕はグチャグチャになっちゃってるんですよ。」
驚くべきことに、その人には手相がなかったんだ。本来あるような線が一本もなくて、ただガチャガチャに線が飛び散ってる感じ。
ちょっと僕はビビっちゃったけど、考えてみればそういう手の人もいるだろう、なんて思って。まぁ、よくある自分探しの旅の途中なんだろうし。でも、そういう人を刺激するとろくな事がないだろうから、僕はどうやって逃げようか、なんて考えはじめてさ。とりあえず話題をそらそうとしてしばらく話をしてたら、その人がボクシングオタクらしいことがわかってきて、逆に僕が食いつき始めちまったんだよなぁ。
駒沢公園で大橋とか川島とかのヨネクラ勢がロードワークしてんのをよく見た」
なんて言うんだもんな。そりゃ僕も黙ってられませんよ。

結局、夜半過ぎまで話し込んでしまって、僕は入社試験はかなり体調悪かった。

寝る前に、
「お互いたぶん二度と会う事はないだろうけど、今日は楽しい夜でしたね。」
みたいなことを話したような気がする。一期一会の究極型だよな。別にもう一回会いたいとも思わないけど、なんか記憶に残る人であり夜だったんだよね。誰にでも、そんな思い出はあるんじゃないかと思うんだけど。