コーポ啓21号室~偽コンビクトの日々戯言

50歳を過ぎてもまだまだぼやくぜ

枯葉舞う秋の中心で押忍と叫ぶ

枯葉といえばシャンソンの名曲だ。大学生のとき、フランス語の試験でこの歌を歌わされたことを思い出す。僕の歌唱力がたいしたことなかったせいか、きっちり歌ったつもりだったのに「可」だった。
まぁ、もう山々の葉は枯れてしまって枯葉舞い散る季節になってしまった。カッコいい人なら、枯葉舞い散る風の中をコートの襟を立てて歩くだけで絵になると思うのだが、私の場合は男優がしょっぱいせいか、枯葉が体にまとわりついても、よりみすぼらしさが強調されてしまうだけだったりする。ともあれ万人が感傷的な気分にさせられる季節ではある。少しだけ雪が降ったら、あのディランのジャケットのように歩いてみたい、とティーンの頃は思ったこともあるのだが、これまた男優がしょっぱいので、おっさんが凍えてるようにしか見えなかったりする。晩秋だ。

今日は休み仕事。というのも集金の約束があったのである。さっさと終わって帰るつもりが、結局夕方まで引っ張られた挙句すっぽかされてしまった。こういう時にも接客業は笑ってなくてはいかんので、実に難儀な商売である。僕の使ってる仕事用のメモ帳の裏表紙には、マジックで大きく「忍」の文字が書かれている。理不尽なことがあったらこれを眺めているのだ、私は。仕事中くらいは我慢しよう、といつも心がけてはいるのだよ。らしくもない話ではあるが。本当は空手バカ一代の添野先生にあやかって、「押忍」の文字にしようかとも思ったのだが、人格を勘違いされるような気がしたのでさすがにやめておいたのです。この漫画で、添野先生が産まれてきた子供の名前を考えるシーンは最高に馬鹿で気に入っているのです。「押忍」から一字を取って「忍」にしよう、といった添野先生の満足げな顔!笑うしかないのですよ。まさに空手バカ。
今日を最後にしばらく休みがなかったりするのです。今日は休む大チャンスだったのですが…。こうやって無理を重ねてしまうのだなぁ。ツケは結局自分で払わなくてはいけないのが大人の世界、たまらんものがあります。僕も「モーターサイクルダイアリーズ」を観に行きたいのですが、八戸フォーラムではクリスマス以降の上映予定とのこと。今晩何とかレイトショーで一本、と思わなくもなかったが、興味無しの映画しかやってないので結局パス。実に無為な一日になりそうである。あぁ、晩秋。