コーポ啓21号室~偽コンビクトの日々戯言

50歳を過ぎてもまだまだぼやくぜ

風をあつめて

街のはずれの
背伸びした路地を 散歩してたら
汚点だらけの 靄ごしに
起きぬけの路面電車
海をわたるのが 見えたんです

それで僕も 
風をあつめて 風をあつめて
蒼空を翔けたいんです
蒼空を

とても素敵な
昧爽どきを 通り抜けてたら
伽藍とした 防波堤越しに
緋色の帆を掲げた都市が
碇泊してるのが 見えたんです

それで僕も 
風をあつめて 風をあつめて
蒼空を翔けたいんです
蒼空を

人気のない
朝の珈琲屋で 暇をつぶしてたら
ひび割れた 硝子ごしに
摩天楼の衣擦れが
舗道をひたすのを見たんです

それで僕も 
風をあつめて 風をあつめて
蒼空を翔けたいんです
蒼空を

はっぴいえんど 風をあつめて〜

なんかとっても憂鬱な詩ですね。しかもこれ細野晴臣の作曲の曲なんですごーく憂鬱になるかんじ。でもすごく心地いいんだよね・・・。